雷は風と並んでアンテナを有するハムの大敵です。
梅雨の終盤の今の時期雷は頻発します。
今日は午前中は良く晴れて強い日差し、しかしながら高気圧の勢力がまだ弱いためその日差しで暖められた湿った空気が上昇気流を起こし積乱雲となります。
今も雨が少し降っていて、ゴロゴロ言っています。
雷の被害を最も気にする業界があります。電力会社です。
落雷や大雨は送電設備にダメージを与えるため、これらの状況を常にモニターしているのです。
で、現在はこのデータをWeb上で一般に公開し誰でも見られるようになっています。
東京電力のそれがこのページです。
http://thunder.tepco.co.jp/
この中で、今日は千葉県北西部の落雷データを例に紹介したいと思います。
14日17時21分の画像です。
色でその発生した時間がわかります。赤が現在から12分前の間のものでオレンジが12分前から24分前の間、黄色が24分前から36分前の間、紫が36分前から48分前、青が48分前から60分前の間となっています。
丸が雲間雷で三角が対地雷です。
次はその9分後の17時30分の画像です。
そしてさらに9分後の17時39分です。
どうですか、茨城県の南西部から1時間ほどで千葉県の中部まで雷が移動してきているのが良くわかります。
この後、雷雲はさらに東へ進み、九十九里浜付近で19時半頃に消滅したようです。
今回は判りやすい動きをした雷雲がちょうど千葉県のデータでありましたので例に出しましたが、東京電力では関東全域に観測網を敷いていますのでそのどれでも見ることが出来ます。
東京電力以外では、東北電力、中部電力、北陸電力でもデータを公開していますが、東京電力のそれがずば抜けて詳細です。
怪しげな雲が出てきて、ちょっとでもゴロゴロ聞えたら、すぐに無線機のアンテナコネクターを外すのは常識です。
その他、このデータを見て雷雲の動きを少しでも早く察知するのも大切な無線機を守る情報源だと思います。
釣りやアウトドアでも雷は気にしなければなりませんので、携帯電話でもチェックできるようにしておくと安心でしょう。