自室にあるテレビが壊れました。
このテレビ、社会人になってしばらくしてから買ったシャープ製の25インチ。
もう20年も前の製品です。
当然のことながらブラウン管TVで、当時としては大画面TVの部類になります。
今の液晶やプラズマの薄型に比べれば画面のサイズは小さくて、図体は反対にでっかいと非常にクラシカルなTVです。
そのTVが昨日から動かなくなってしまいました。
画面も写らないし、音声も出ません。
要するに、まったく動かないのです。
スイッチを入れると、パイロットランプだけは点灯してブンッ!!と電源が入ったような音はします。
テレビの耐用年数からすると、明らかに寿命なのは判っていますが、多少暗くなったとは言えブラウン管はまだまだ元気で発色は悪くなかったので捨てるにはもったいない。
修理に出すと言っても、おそらく部品が無いので、メーカーに拒否されることは確実です。
新しいのを買うのが一番簡単ですが、地上波デジタル放送対応のTVの値段がもう少しこなれて安くなってからにしたいので、今はあまり買いたく無いのです。
実はこのテレビ、一年ちょっと前にも修理をしています。
その時は、なんかの歌ではありませんが、画面が画期的な色の写りになったのです。
全体が緑かかった色になったので、RGBの回路の一つが動かなくなったことは判りました。
さて、部品の故障かなと筐体を開けて中を調べると、ブラウン管の後ろに付いているグリッドの垂直コントロール回路のパワートランジスタの半田が長年の熱で劣化して剥がれたのが原因でした。
その半田をこてで溶かして半田付けを直したらばっちりと直りました。
さて、今回の故障の症状はラスタも出なければ(要するに画面に反応が無い)音声も出ないということなので、電源回路か水平発信回路の故障が考えられます。
以前にも同じ症状のTVを直した事がありまして、その時は水平発信回路のサイリスタが不良になっているのが原因でした。
代えのサイリスタが入手できなかったので、周辺のコンデンサの容量を増やして発信しやすくして写るようになりました。
修理と言う点では古い機械のほうが部品さえ入手できれば簡単です。
最近の機械は極度の集積された回路を採用していて、はっきり言って手の入れ所が無いのでです。
部品に関しても、製品ごとの専用カスタムICを使っていたりして、汎用の部品が少なく、一旦それらが壊れると同じものが入手できない限り修理不能になってしまいます。
その点、昔の機械は汎用の部品が多く使われていて、それらは同じものが無くても同等品の部品で修理できたりするのです。
今回の私のTVははたして直るでしょうか。
この機械でもかなりIC化された回路を使っていますが、最近のに比べると雲泥の差です。
これから筐体を開けて調べてみます。