100円ショップのダ●ソーのエサ入れを改造する記事を以前書きました。
それは使いかけのイソメを置く皿を内部に入れる改造でした。
その時使った材料の木材は同じダ●ソーで買ったものを使って作りました。
エサ入れそのものは桐材が使われています。
なぜ桐が使われるかと言うと、桐という材木は水分を吸っても膨張が少なく狂いが出にくい材質だからです。
くわえて、軽くて軟らかく加工がしやすく、通気性が良いという性質を持っています。だからタンスに使われるのです。
ところが、ダ●ソーで売っていた木材は以前はシナ材でした。
ですから、改造の記事を書いたときの材木も当然シナ材です。
このシナ材は桐材に比べると水分を吸ったときの膨張が非常に大きい性質を持っています。
従って、使った後エサ入れを洗って濡れると、その皿が大変大きく変形してしまいます。
またこの皿を受ける棚もシナ材で、取り外しできるようになっている手前の棚が膨張してキツキツになってしまいます。
変形した皿は完全に乾くと寸法が元に戻りますので、また釘を押し込めば良いのですし、棚も元通りにきっちり入りますが、気持ちの良いものではありません。
そこで、この皿と棚も桐材で作り直しすることにしました。
幸いダ●ソーの木材は最近シナ材から桐材に切り替わっていて、全く同じサイズのものが手に入ります。
それで、新たに皿と棚を作ってみました。
出来上がったのを比較実験してみます。
左が新しい桐材の皿で、右がシナ材の皿です。
水に漬けて1時間後の状態です。
少し判りにくいのでアップにします。シナ材の方です。かなり変形しています。
桐材の方です。ほとんど変形していません。
2時間後です。
シナ材のほうのアップです。さらに変形が進みました。
桐材の方です。変形はかすかです。
どうです、全然違うでしょう。
その後2時間ほど外で乾かしてみました。
乾かすとよく判ります。シナ材のほうは著しく変形してしまったままです。
桐材は最初とほとんど変わりません。
シナ材の変形した皿を直すには丸一日くらいかけて完全に乾燥させてからでないと元に戻りません。
木と言う材料は天然材料でその種類によって全然性質が違います。
適材適所という言葉がありますが、まさにそれですね。
一口に木材と言っても性質の違いが改めて判って勉強になりました。