先日ガン玉割りを作ったと記事を書きましたが、その時のは使いやすいようにやや大きめのを作りました。
でもやはりポケットに入れておくにはもっと小さいのが良いだろうなと思い、小さいのを3つほど作ってみました。
輪の部分を含めた大きさは左が22mm、中が13mm、右が15mmです。
輪の部分を含めない本体部分だけなら右が一番小さくなっています。
左のは、前回のと同じ作り方で単に短くしただけです。
広い部分のステンレスの半田付けは難しく、何回もワイヤーを巻き付けた部分を綺麗に半田を流すことが出来ません。
少し汚いですが、一応実用ではあります。
次に、真ん中のを拡大した写真です。
左のと基本的には同じですが、ワイヤーの巻き数を少なくすることによってさらに短くしてあります。
ただ、巻き数を少なくした分強度が不足しますので、こちらはロウ着に銀ロウを使ってあります。
ワイヤーとのロウ着は強度的に十分ですが、銀ロウは一般的ではありませんですし、高熱をかけるため本体の金属の特性を変化させる可能性があります。
コスト的にも銀ロウは高いのでそうそうは気軽に使えるものではありません。
ただし、銀ロウは綺麗に流れるので作業は楽です。
さらに次、右のを拡大してみましょう。こちらはロウ着に半田を使いました。
お尻の部分は縦に切込みを入れて、その中にステンレスワイヤーの輪をはめるようにしてから半田で付けてあります。
ステンレスの半田は範囲が狭ければかなり綺麗に半田付けできます。
ですから、最初は乗せただけで半田を盛って付けました。
でも、それでは一見付いたように見えても輪をひねったりする横向きの力が加わるとポロリと取れてしまいました。
ステンレスと半田の硬さの違いによって、半田が負けてしまうわけです。
そこでワイヤーが収まるように縦に割りを入れてやることによって機械的に強度を持たせようというわけです。
今度はうまく行きました。ちょっと横にひねったくらいでは外れることはありませんでした。
この作り方ならそんなに難しくないので少々金属加工の工作が出来る人なら再現できると思います。
使った材料は4mmのステンレス棒、0.9mmのステンレスワイヤー、ステンレス用の半田とフラックス。
道具はヤスリと紙ヤスリ、金ノコ、ワイヤーカッターとボルトカッター、100Wの半田ごて、ペンチとラジオペンチ、ピンセット、万力(バイス)。
と言ったところです。本当は電動工具があると作業が早くて楽です。
(白状すると私は電動工具使いまくりです)
金属加工のDIYをしたことがある人なら大体どうやって作るかこの材料と道具のリストと上の説明文をを見れば判ると思います。
自信がある方はお試しください。
さて、実際にガン玉を割る実験ですが、それはこの3種類のもの全部問題なく出来ました。
後ろの輪の部分をハサミとハリハズシと共に糸で結んで、持ち運び出来るようにしました。