昨日の仕事の外回り途中でこんな物を拾いました。
クリです。
とある寺の境内から外の道路に枝が張り出していまして、その枝から落ちたものです。
知っている人は知っていますので朝拾っている人がいるようですし、車が踏み潰してぺちゃんこになっているものもいくつか見られます。
そんなんでそんなには数は拾えませんが、毎年数個づつ拾っています。
実りの秋ですねぇ。
実りと言えば、こちらもその時期のピークを迎えています。
エゴノキの実(種)です。
エゴノキの木の下に沢山落ちています。
このエゴノキの種の中に入っているチシャムシを私は釣りエサとして良く使いますので、通りがかりの時いつも機会を見て拾っています。
数分でこれだけ拾えます。
昨日も拾ったのですが、その拾った種の中にこんなのが・・・
大きな穴があけられています。
中の幼虫が羽化して出て行った穴ではありません。
その穴はこのような丸い穴なのですぐに判ります。
この不規則で大きく開けられた穴は鳥のヤマガラの仕業です。
ヤマガラの食事跡なのです。
ほお~と思って上を見上げると、ツィーツィーツィーと鳴きながら枝の間を動き回る影が・・・
やっぱりヤマガラです。
しばらく見ていると、エゴノキの実をついばみ中の種を取って枝の茂みの中に入っていきました。
姿は見えなくなったのですが、まもなく「カッカッカッカッカ・・・」と種を叩く音がします。
エゴノキの種を足で押さえつけてくちばしで叩いて穴を開けるのです。
それにしても人間が足で踏んだくらいでは簡単に割れない硬い種の殻を、あの小さな鳥がくちばしで叩いて割るのは感心してしまいます。
ネットでエゴノキを調べると、その実をヤマガラが好んで食べると出ていたのを知っていましたので、直接見たいものだと以前から思っていました。
今回初めて現場に居合わせてラッキーでした。
ところで、エゴノキの実をヤマガラが割って食べるとは書いてありますが、エゴノキの種の中には私の目的であるチシャムシが入っている率は低くありません。
木によっては虫の方が多いでしょう。
ヤマガラは雑食性で、虫や木の実を食べると出ていますので、ヤマガラにとっては中身はどちらでも良いのでしょう。
先ほどのヤマガラの食べた種をよく見ると、三つとも虫の産卵痕がありますので中は虫だったと思われます。
ヤマガラにとってはどっちが好みなのでしょうか?
割って虫が出てくるとラッキーと思っているのかな?
これは鳥に聞いてみないと判らないですねぇ。(笑)
エゴノキの種は9月に入ってから落実が始まっていて、この一ヶ月ほどでかなり拾うことが出来ました。
もう来シーズン使う必要量に近いくらいストックできたと思います。
そんなに取ったら虫が居なくなるんじゃないと言う心配はいりません。
私が拾っているのは道路や、公園の通路に落ちたものが中心です。
その場所に落ちた種は車にひかれたり、または清掃されてゴミとして処理されて、必ず死滅してしまう物だからです。
そして、周辺の茂みの中に落ちた種から出てくる虫だけで繁殖には十分です。
これまで根こそぎ取ってしまったら、さすがに問題ではあります。
エゴノキの種は今が一番拾い易いので、公園などで探してみてください。