今朝10時半、気象庁は台風20号が発生したと発表しました。
場所は南大東島の南です。
いきなり?と言った感じがしますが、遅い時期の台風は発生の場所がやや北に寄る傾向があります。
台風の発生には海水面の温度が高いことが必要条件になっています。
つまり、海水面が暖かいと水蒸気の発生が盛んでそれにより上昇気流が発生して台風のエネルギー源となるからです。
今回の台風は北緯20度よりも北で発生したようです。
実は海(水)と言うのは陸地よりも温まりにくい性質を持っています。
従って陸地での一番温度が高い時期と海の温度が一番高い時期は時差があります。
それが約2ヶ月のズレと言われています。
という訳で、海は今の時期が一番温度が高いのです。
従って台風の発生も北に偏りやすいのです。
さて、今回の台風20号には名前がついていることをご存知でしょうか。
それは「FAXAI(ファクサイ)」となっています。
かつて、太平洋戦争後の時期に日本に多大な被害をもたらした台風に名前があったことを知っている人も多いと思います。
それは「カスリン台風」とか「アイオン台風」などと言ったものです。
その頃、太平洋上に発生した台風の観測はもっぱらアメリカ軍が航空機によって行われていました。
それで、発見したアメリカ軍が名前を一つ一つ付けていたのが、その頃の台風の名前になっていたのです。
もっぱら女性名詞で名前が付けられました。
サンフランシスコ講和条約締結後はそれを一般的に使うことはなくなりましたが、その後も名前は付けられていたようです。
1979年からは男性名詞も付けられるようになっています。
西暦2000年から、アメリカとアジア各国による台風委員会によって、台風の名前が付けられるようになりました。
これがアジア名として140種類設定されていて、それを順番に付けられるように現在はなっています。
それで今回の台風の名前は「FAXAI(ファクサイ)」となっています。
ちなみに「FAXAI(ファクサイ)」とはラオスの女性の名前だそうです。
面白いですねぇ~。
さて台風20号ですが、秋の台風の特徴として足が速く、明日の夜には関東の東海上に移動して来そうです。
本土に上陸することは考えにくいですが、コースによっては少し接近して影響があるかもしれません。
海では時化模様になりますので、明日明後日に海での釣りを予定していた方は気をつける必要があります。
また、大陸から移動してきた低気圧と本州の南海上にある前線を刺激して、雨が強く降る可能性もあります。
十分お気をつけください。